民主主義の原則と憲法改正論 その2

民主主義の原則と憲法改正論 その2
http://ch.nicovideo.jp/penguin520/blomaga/ar204736
上記URLで、民主主義と憲法改正について考えた。
続きで、いろいろと思うことを書いてみたいと思う。

立憲主義からみた憲法改正論については議論が盛んである。
しかし、立憲主義も憲法を観察するうえで法学的なものにとどまり、
政治家や一般市民にはピンとこない人もいると思う。
しかしながら、民主主義からみた憲法改正論であれば、
理屈では納得できなくても、とっつきやすいのではないかと思う。

他者の記事を引用すると、

   http://blogs.bizmakoto.jp/takezawakazuto/entry/562.html

 小学校の学級会などで、遠足でどこに行きたいのかをクラス全体で決めるときにも、
 この民主主義に則って決められていくのが普通だ。
 この例では、先生が生徒に発言させることなく、
 行き先を決めることは民主主義に反する。
 小学生に聞けば、民主主義という言葉は知らなくとも、
 こうした決め方があまり好ましいものではない理由が分かるだろう。
 特に先生の行き先に不満を持つ場合には。
 では、多数決で行き先を決めたら民主主義に反しないのであろうか。
 みんなの意見のうち多数の者が行きたい場所に行くのだから問題ないのだろうか。

 答えは、「反する」である。 

そういう意味で、やはり第96条の改正要件の緩和は、
http://ch.nicovideo.jp/penguin520/blomaga/ar204736
上記URLに書いたとおり、慎重に考えるべきではないだろうか??
過半数の賛成による発議や投票では、少数派の意見を吟味するという
プロセスを保障した制度にならないのではないかと言いたいのである。
一度、民主主義の原則を議論したうえで、第96条の改正について
検討してもらいたいものである。
なぜならば、
「場合によっては、日本国は民主主義を放棄することになる。」
のではないかと危惧するからである。


ブロマガ保管庫

過去にブロマガに掲載していたもののアーカイブです。

0コメント

  • 1000 / 1000