ニートが考えるニート対策について という放送をして思った事

ニートが考えるニート対策(http://live.nicovideo.jp/watch/lv277852527)という枠をニコニコ生放送で放送して思った事をブロマガに書くことにしました。

総じて思ったことは、ニートには人権などないといわんばかりのコメントが多いなということでした。まぁ、世の中的にそういう風潮が無いわけではないので、しかたないといえばしかたないのかもしれませんが、

あらためて、思ったことは 「ニート」という言葉を遊びの道具に使う人が多いなぁという感覚でした。実際のところ、ニコ生の生主の中には、自分がニートであることをネタにして視聴者を稼いでいる人もいます。かといって、ニートと呼ばれるすべての人がそうであるというわけではありません。

自分がニートであることに、不安を感じない人なんて、ほんとにマレだと思います。内心は、不安でしょうがなくて、それでも何かがあってニートになってしまっている人がいる、その理由は人それぞれだし、中には社会的に理解されにくいニートの人もいるかもしれない。けれど、メディアが社会的に理解されにくいニートばかりをおもしろおかしくとり扱うから、なんだかおかしいことになってしまってるような気がする。そういう人たちばかりではないはずだ、少なくともすべてがそういう人間だと言い切れる論拠が無い、何十万人という人間のことを徹底的に調べ上げて調査して、何十万人という人の思考や思想に関する結論を出すなんてことは不可能だ。

社会は、ニートに、例えば、働けと言う、けれど、実際の問題としてニートをやっていた人が簡単に働く道があるかというと かなり難しい、怠けていた人、非人間というようなレッテルを貼られて社会復帰なんてできるわけがない。 というより、小説にでてくる架空の人物みたいに超人的な精神力がなければ、そんな状況下での社会復帰なんて考える意欲は失われる。普通の人間にそんな超人的な精神力は無い、普通の人にはそういうことができないから、そういう架空の人物が登場する小説が売れるのだから。ニートというだけで、この国ではイスラム国の構成員かマフィアかヤクザと同じように社会から疎外されるようで、ニート対策をニートが語るなという論調もありました、自分たちの受ける施策(ニート対策)について口出しすることができない、つまり参政権のようなものが認められないのに税金は納めろと言われるのですから。おかしな話です、課税は政治に口出しする権利を与えられるから認められるのです、口は出すな金は納めろは圧政です。金は納めないが口は出させろとは言っていないのに、勝手にそう決めつけられて圧政を強いられるのですから。

実際の話、ニートの増加対策をするにあたって、ニートを面白半分に叩く人たちは邪魔でしかないのではないだろうか。社会的に問題視されているのは、労働人口の減少とか社会保障費の増加とか、ニートが増えると社会が追うリスクが懸念されているだけだ、ニートの人間性や生き方が社会として許されないというのは、道義的な問題であって別問題である。
雷親父の亭主関白で燃え尽き症候群になってひきこもりやニートになって、今度は世間が雷親父になりかわって頭ごなしにチクチク・ガミガミと言ってくる、普通の人間なら働く意欲や、まともな思考がなくなる。
ニートに対して、道義的にそうであったとしても、ニートの人生になにか責任でも持てるというのだろうか、社会問題としてではなく、人としての生き方、価値観を説教するのであれば、その説教をすることになにか責任をもてるというのだろうか、説教をする相手の人生になんの責任がもてるというのだろうか、なんて無責任な説教なのだろうか、ただのストレス発散の言葉による暴力ではないか。将来的に生活保護などになられたらオレ達の税金を食いつぶされることになるというのであれば、それは前述したように社会的な問題であって道義的な問題とは関係ない。

とまぁ、いろいろと書いてみたなかで、もうすこし受け取ってもらいやすい話し方をするとすれば、働いていない人イコールとしてニートというくくりがもはや間違っているのではないだろうか、一般的に世間が嫌がっているのは「働いたら負けだと思ってる」というような攻撃的な意見を世間に流布している無就業者を指しているのであって、学術的な意味でのNEETと世間的に言われているニートはべつの概念を指している場合もあるように思う。せめて、そのあたりだけでも別のものとして考えられるようになっていかないとNEETへの適切な対策は打てないように感じる。

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