サポステに行ってみた感想や言いたいこと

サポステ(http://saposute-net.mhlw.go.jp/)に行ってみました。

「サポステ 評判」でグーグル検索をかけると、とんでもないニュースが出てたりするので、怖がりながら行ってきたのですが、べつにおかしなところではありませんでした。

ただ、やっぱりサポステの紹介動画のとおりというわけではありませんでした、



電話をすると、サポステの人のデスクの横にある電話にすぐつながるような
動画がサポステのWEBに出ていますが、
地方自治体の受付みたいなところにに繋がって、
事務的な質問を2つ~3つ質問された後で、ようやくサポステの人と電話が繋がりました。

ニコ生に、ニートよ電話してきなさいみたいな広告がでていたけれど、正直なところ、ひきこもりが一人で電話して相談できる雰囲気かというと、敷居は高いかもしれないと思いました。

でもって、サポステも安易にサポートを開始できないのかなという話もありました。サポステに登録した人の就職率が悪いと国から怒られるそうなのです。力学的には、水際で就職の見込みの低そうなひきこもりは登録拒否をしたりするサポステもあるかもしれません。私が行ったサポステは、そういうことはしませんとは言ってくれました。それでも、障害があることや、医師からすぐに働くことは無理だというようなことを言われていることを伝えると就労支援や他の窓口を一応は勧められました。

他の窓口を進められた事には、ちゃんとした理由があるようなのです。

まず、行政の縄張りというか管轄の問題で、私が行ったサポステは、臨床心理士や発達障害の人向けのサロンがあるにもかかわらず障害者枠で就労しようとしている人は管轄の住み分けをしているのでサポートできないというのです。しかも、個人情報の取り扱いなどで、サポステの窓口に相談をしても、別の窓口にいかなければいけないことになった場合、同じ質問を何度もされて相談を1から始めるという手間が発生するというのです。
つまり、A窓口(サポステ)B窓口 C窓口 とあったとして、味噌汁を食べようと思っても、Aに豆腐はあるが味噌はない、Bは味噌はあるが豆腐と茶碗は用意していない、Cは茶碗だけをおいている状態で、A豆腐はBの味噌に使えない、Bの味噌はCの茶碗に盛ることができない、つまり味噌汁が食べれない。という状態のようなのです。しつこく言えば、お箸はD窓口にありますが、そのお箸はCの茶碗にのせることもできない、もっとひどく言うと、お湯はD窓口・・・

なんだかなぁ、と思いつつ。障害者手帳を取得してから、福祉に感じていたもやもや感の理由がわかったような気がしました。相談を受け付けているところは多数あったとしても、窓口は相談内容を聴取するだけで、ほとんど建設的な方向に相談の話が向かないのです。福祉サービスという味噌汁を食べたいと思ったとしても、行政の縄張りや管轄の問題で、A窓口の豆腐はB窓口の味噌と一緒に使えないというさっきの「お湯はD窓口」の話という構造なんだなぁという。国や地方自治体目線からは福祉(味噌汁に例えている)を提供しているつもりなんだろうけれど、利用者目線からはそう見えないケース(味噌汁ではなく、豆腐と味噌と茶碗という別々の材料)、福祉を受けれていないケースもあるんだなぁという。つまり、窓口たらい回しみたいな状況に。普通なら現場の人間がこんなのおかしいと言いそうですが、「私はこの仕事にやりがいなど無い、生活のためにやっているだけだ、仕事にやりがいなどドラマの見すぎだ」とキレる人がいて役所からお詫びの文章がくるぐらい、福祉従事者の現場のムードは腐ってるようなので、声をあげれないのだろうと思う。

誰か、なんとかしてくれ。



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