グローバル経済と、日本版エコノミイノベーション政策

さて、今日は経済である。 日本人は、経済という言葉を使うと、
「金の亡者」だとか「賢いふりをしている」とか、いうふうに
あまり良い印象を持っている人はいないかもしれない。

私は、三菱や大和のアナウンスを参考にしながら、
報道されるテクニカル指数をみつつ、
あとは目算で見通しを立てている。

日本人は経済にあまりいい印象をもっていないからなのかもしれないが、
普段の生活の会話を聞いていても、株価の話はする人はいても、
経済指数についてまで頭に入れてるひとは少ないように見受ける、
及び、若い年齢にいけばいくほど、経済を喋れない若者が多い。

もちろん、なかには経済について話す若者もいるが、
往々にして、話題の内容が薄っぺらく、
この人は経済を理解していないのだなということに気づく。
政治を理解してもらうのは難しいかもしれないが、経済は知ってほしいものだ。

この1週間の日経平均やNYダウを見てみると。

・日経平均
予測範囲内の伸びではあるが、下支えが弱まった気がする、
クリスマス前の為替相場は、102円代と見積もっていた、
現在は104円からさらに円安にふれる可能性もある、
為替相場の予測が違っているのに、日経平均の数字は当初通り。
政権支持率の影響なのか、政策産業の矢の見通しの問題なのか、
円安の勢いのわりに、日経平均が伸びていないのである。
クリスマス商戦の結果次第でまだ上昇する見込みはあるが、
24日の朝時点で、WEBに「売推奨」の文字も見られ、不安もある。
来年度国会提出の予算が過去最大に登ったにも関わらず、
国内市場は反応をしめさず、マーケットはやはり現在の安倍政権を
支持しておらず、マーケットの関心事は常に海外の出来事である。
アメリカほどの余裕が日本にはなく、2014年は正念場である。

・NYダウ
予想以上に堅調、クリスマス商戦をどう織り込んでいるか不明だが、
安定した相場が続くのではないかと見る。
残念に思うのは、市民生活は大変であるにも関わらず、
経済にはまだ余裕があるという矛盾した環境である。
そして、懸念事項は、投機マネーの行き先であり、以前のように石油等に
そういった資金がまわらなければありがたいとは思う。
中国市場の値動に下ブレ感があるが、投機材料になるものはないだろうか。

中国は成長で8%を希望しているが、7%以下は譲れない気配、
しかし、諸外国としては構造的な面から7%についても疑問を出している。
中国経済の伸び率は、グローバル経済の不確定要素でもある。

私は、ニコ生などで、経済や政治について喋ることがあるが、
ごくまれに、「そんなことの心配より自分の心配をしろ」という、
コメントをするユーザがいる。さぁ、それはどうであろうか。
私は、自分の心配をしているから経済を睨んでいるのである。
いまの日本経済の天気は雲行きとして怪しい。
畑で仕事をしようとする男が天気を気にするのはあたりまえである。
多くの日本の若者は、明日の天気も知らずに畑にでている。
天気のことを考えずに「この品種の大根は、2倍の量の収穫がある。」
「この桑をつかえば、2倍の量の土が耕せる」と言うのである。
明日の天気も考えずに道具選びをしている周りをみると、
私は自分のことが心配になる。「明日は、水の取り合いになるかもしれない」
「大根の収穫はできても、この天気では米が不作だから、大根が売れない。」
「もしくは、種や桑を買っても、天気が悪くて収穫にならないから買えない。」
「これでは、作物を植えて収穫しても、憲兵に賄賂を渡さないと生き残れない。」
といった、自分のことについての不安である。

金融面における通貨取引の健全性は担保できているが、社会の仕組みとして
ズルや不正をしたほうが利益がでる仕組みは改善されておらず、
どう頑張っても、100人中10人は路頭に迷い、80人は日々に追われ、
残りの10人がケーキやお菓子を食べて過ごすという状況に変化はない。
そういう天気がまだ続いているのである。種を植えて畑を守るだけでも
大変なのに、10人に媚びてケーキの残飯を恵んでもらう余力などない。
そして、その10人に媚びるつもりもない。
日銀発表では、日本経済はスタグフレーションに陥っていないと言う、
たしかに100人規模でみればスタグれてはいないであろう、
それでも、20~40人の人たちはスタグフレーションの埃に
まみれながらの生活に追われていることは間違いない。
日本経済の半分は瀕死の危機にあると言う恐怖を感じる。

アベノミクスが多少のスタグフレーション気配を考慮しての
政策であることは考えられる、しかし余裕がない。
来年度予算の内訳を概略確認したが、ひとつの賭けである、、。
もし、予定の財源が確保できなければ、瀕死の20~40人は救えない。
そして、いまの世論を察するところ、もし来年の政策が失敗すれば、
おそらく世論は、瀕死の20~40人を切り捨てて殺すだろう、、、。
そして、切り捨てられなかった残りの人達もどうなるか不明である。
あえての最悪のシナリオではあるが、発生確立は十分にある。

普通に、自分の心配をする人であれば、明日の天気は気になるはずである、、、。

クリスマス明けの日本の天気予報は晴れのち曇りである。今は小雨がぱらついている。
 
 
 

 

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