2014年の日本経済とアベノミクス

6日続伸となった今年の日経市場ではあるが、はやくも、来年どうなるかという見通しについて計算がはじまっている。ぶっちゃけた話ではあるが、来年度への期待感の声が大きいなかで、言い知れぬ不安が確実に見えているのも現実だ、
6日続伸となった今年の日経市場ではあるが、 はやくも、来年どうなるかという見通しについて計算が はじまっている。 ぶっちゃけた話ではあるが、 来年度への期待感の声が大きいなかで、 言い知れぬ不安が確実に見えているのも現実だ、
補正予算の見せ金度合い
http://www.nikkei.com/money/column/teiryu.aspx?g=DGXNASFK2004K_20122013000000&df=3
補正予算の中身に疑問を持つ向きもある。景気のカンフル剤として約3兆円の公共事業関連が盛り込まれたが、うち1兆9000億円は予算の執行が遅々として進まない震災復興特別会計への繰り入れだ。予算計上しても結局は「地元との調整の遅れ」などを理由に、再び積み残しになり、「見せ金」に終わってしまう可能性がある。8兆円といわれる負担増を補正予算が和らげる効果は限定的で、「消費税率引き上げによる景気の落ち込みは決して楽観できない」と警戒する見方がある。(日経)
報道をみると、ささやかに不安の声も出始めており、消費税増税の時は大抵その歳の中小企業の倒産は増えるという声もあった。せっかく円安になっても、輸出に必要な部品製造の供給が間に合わなければ生産できないわけであるが、安く売ろうと下請け企業をいじめれば倒産して泣く子が増える。しかし、アベノミクスに合わせて給料や下請けへの利益分配をすれば、コストは増加し、円安での有利感は薄まるし、燃料費や材料費も高騰している、作って輸出して利益を出さないと国内需要品を製造する資源すら購入できない場合だって多少はでるだろう。自由競争社会であるからには、多少は泣く子が出てきてしまうわけではあるが、その場合、セーフティーネットとして社会保障制度が機能して泣く子をあやす。しかし、財政が逼迫しているからという理由で、経済界からは社会保障費を削れという恐ろしい声も出ている、泣く子に死ねというのだろうか。けして楽観的に見れない2014年ではある。

今年1年で、株価は60%も上昇という奇跡的な経済回復の兆しを見せた。 しかし、本当に景気は回復しているのだろうか? 資本ベースで考えると、為替相場は対ドルで42%の円安、下落である。 とすると、株価は34%しか上昇していない。 現在の株価は、わかりやすく言うと13400円なのである。
しかも、この株高は、お金のないところからお金のあるところへ 所得移転しただけにすぎず、本当に景気はよくなっているのだろうか?

先日のブロマガ(http://ch.nicovideo.jp/penguin520/blomaga/ar420398)にも書いたが、本当に心配にはなってくる。実に不安だ。

安倍政権は、中長期の成長産業を育てると言っているが、国の財政が健全化されないと国内投資は無理だという意見もある。麻生財務大臣は、「2015年は、まだ自信があるが、2020年については自信がない。」と言っている。不死身に見える麻生代議士も現在73歳である。2020年と言うと80歳である。麻生氏以上の勘定技術をもった逸材がこの国に何人いるだろうか、、、。白川元日銀総裁 意外に思いつかない。そんな白川さんでも現在64歳である。

では、何をしなければいけないか。仕事をしなければいけないのである。
景気がよくなるためには、現状の勤労者が仕事をしなければ景気がよくなるはずがない。日本のビジネスマンが仕事をしたいと感じる雰囲気と環境を整備するのが政府や業界の急務となる。期限は半年である。2014年上半期には達成したい。
徹底的な不正の排除、透明性のある健全な金融市場、リスクとリターンのバランスのとれた投資環境、わかりやすい政治、正しいことは正しいと言える文化、間違ったことは間違っていると言える世論、良い人材がちゃんと評価される人事制度、無駄な努力を必要としない幸福追及環境、安心できる医療や福祉のインフラ 等等。

我々に、できるだろうか? やるしかないのである。


 



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