ウクライナ危機についての要望

ウクライナ危機についての要望
まず、G8からロシアが外されたことについて残念に思う。
力による現状変更を許さないとするアメリカの立場は理解できるが、
現状を経済力(経済制裁)という金の力で維持しようとすることが
はたして正義なのだろうかという、小市民的な発想を前提として記述する。
日本は、国は金持ちでも個人は貧乏であるという意味での小市民である。
NHK BS の グローバルディベートWISDOM で、ウクライナ危機について
討論されていたのを視聴して感じたこととしては、
国境の変更やクリミアの編入をするのであれば、ロシア国としては、
世界各国に納得してもらえる説明をする責任が主権国家として
あるのではないかという感想をもった。
同じように、世界各国もロシア国に対して、そのような説明責任が
あるのだとういうことを説得する責任があるのではないだろうか。
ロシアの孤立を狙うというG7の思惑は、前世紀の発想であって、
「アメリカ後の世界」と言われるような、冷戦後の新しい世界秩序からすれば、
時代遅れに感じてしまうのである。 多数派の意見が必ずしも正しいと
いうことになれば、それは議論の放棄であり、単なるイジメではないだろうか。
互いに、話し合い、お互いに歩み寄ろうとすることこそが、
新しい世界秩序をもたらすための唯一の手段ではないだろうか、
冷戦時代や冷戦直後のように批判の応酬で威嚇し、経済制裁という
金の力で他者に言うことを聴かせようとすることが果たして正しいのだろうか。
「自由は秩序を生み、強制は無秩序をもたらす。」という有名な言葉もある。
軍事力や、経済制裁力を抑止力として、【力による安定】を求めてはきたが、
形あるものは、必ずなんらかの原因でバランスを崩す。
【力による安定】がバランスを崩した時の脅威は計り知れない。
世界が平和に向かい続けることを願う。

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