ストーカー殺人報道に関係して感じること(R15指定)

ゲームっ子世代だからだろうか、ストーカーという用語を聴くと
人食い族や首狩り族を連想してしまう、

さて、さっき MBSの ひるおび(http://www.mbs.jp/pgm2013/1406127605.shtml
という番組で、ストーカー殺人について いろいろと放送していた、

けど、疑問に思うことがある

「本当にこれって、ストーカー事件なの?」


まず、個人的なストーカーというものの認識を書くと

・弱者(特に女性)を標的とし、生命や生活を蹂躙することを目的とした行為を行う者

まぁ、つまり 首狩り族みたいな野蛮人 を言う 人権を蹂躙する奴のことを言うのだという感覚で認識しているし、そういう意味でストーカーという名前がついたのではないかと思う。一人暮らしの女性を狙ったストーカーというのが平成初期から言われていたわけだけど、昭和の終わりから平成にかけて女性の社会進出が始まり、都会のように地域コミュニティがなく近所に顔見知りがいなくて犯行が容易で、親族や親戚が住んでいなくて守ってくれるひとがいなかったりする一人暮らしの女性を狙うというのは「人間狩り」に近いという意味かなと勝手に思っていた。

法律上の定義ではストーカー行為は”恋愛感情その他の好意の感情又はそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する目的”というのがある、つまりその目的があると立証しなければいけないということになるわけなんだろうけど、

で、公判(刑事裁判)というのは、真相の解明も目的とされるらしいので、
自分なりに色々と調べてみた


ストーカー規制法によれば、

第十三条  ストーカー行為をした者は、六月以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
2  前項の罪は、告訴がなければ公訴を提起することができない

となっており、

刑訴法によれば告訴は、

231条2項 被害者が死亡したときは、その配偶者、直系の親族又は兄弟姉妹

ということになっている、

三鷹ストーカー殺人事件の場合、
http://www.geocities.jp/masakari5910/citizen_judge_stalker_jiken02.html
殺人、銃刀法違反、住居侵入罪の3つの罪で起訴されているが、ストーカー規制法違反では起訴されていない。

これについて、私が一方的に信頼感を感じている弁護士さんによると、

『ストーカー行為も、殺人行為も、被害者の生命・身体に対する加害行為です。ストーカー殺人と称される事件は、ストーカー行為も殺人行為も一連の行為と評価できる場合もあるでしょう』『ストーカー行為と殺人行為が完全に重なれば、観念的競合となり、その場合も殺人罪の刑で処罰されることになります。ストーカー行為の点は、殺人の情状として量刑の際に当然に考慮されることになります。』

ということであった、

なるほど、ストーカー規制法違反では起訴しなくていいのかなと疑問が消えかけたが、
ストーカー規制法第二条1項と2項を把握しなおすと、ストーカー行為と殺人行為が完全に重なることなどない(まったく別の行為)ので、観念的競合しないじゃん、と感じた。

そして、ストーカー行為とは、つきまとい等を反復してすることをいう。
(規制法第2条2項)

という事を考えて、もういちど、三鷹の事件について調べられるWEBサイトを見る
http://www.geocities.jp/masakari5910/citizen_judge_stalker_jiken02.html

2013年
03/ 男が女子生徒に執拗に復縁を迫る
06/ 上旬、女子生徒が男の携帯の着信やメール受信を拒否
09/28 21歳男がJR吉祥寺駅近くの量販店で、刃渡り約15センチのペティナイフを購入
10/01 21歳男が18歳女子生徒の登校時間を狙って自宅近くで待ち伏せ
10/04 21歳男が18歳女子生徒の登校時間を狙って自宅近くで待ち伏せ
10/ 女子生徒は男にメールで「殺すぞ」と脅迫され、2回学校へ相談
10/08 昼頃、21歳男が18歳女子生徒の家に侵入、女子生徒の部屋のクローゼットに潜む
女子生徒を追いかけて路上で馬乗りになり何度も刺す

というあたりが、ストーカー行為かどうかを判断する点になりそうだ、

交際関係終了後に、犯人が女子生徒の住む関東で直接的に接触したのは、
2013年9月28日から10月までで、3回の反復回数。
(ただし、すでにナイフを購入しているのでつきまといというよりは殺人未予備)

3月に、執拗に復縁を迫る という部分は、たしかに気になる。
しかし、私は この事件はストーカー事件ではない可能性もあると思う。
もしかしたら、マスコミの過剰報道ではないだろうか?

『交際後の関係のもつれによる殺人事件』が、適切ではないだろうか。

たしかに殺人は非道な犯罪行為で、犯罪は市民社会が敵視すべき対象である。
そして、どんな犯罪者であっても法に基づいて裁かれるべきであると思う。
それを述べたうえで、ストーカー行為という点だけについて考えれば、
果たして、彼は、
本来、市民社会が敵視すべきストーカー犯であったのかどうかについては疑問である。




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