原子力発電の買取保障制度に反対的意見を言うブロマガ
こんな ニュースがあった。
---
原発の電気価格保証 自由化に備え経産省が支援案
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF21H12_R20C14A8EA2000/
原発の電気料金を安いといえなくなってきた事情もある。
---
さてさて、この日経の記事を読むと、10円の基準額を設定した場合に、市場努力で、10円以下の8円の電力を発電する技術を開発したとしても、制度によって、市場努力の2円が原子力発電所をもつ会社にピンハネされてしまうという制度になっているでのではないか、、、。
こんな、子供だましのような制度では、原発依存度を限りなく高くおさえようとしているようにしか見測れない。建設させすれば、ほぼ確実に収益がでるのだから電力会社は、できるだけ多く、原子力発電所を建設することに躍起になるだろう。
このような制度を導入してしまえば、原子力発電所をもつ電力会社は、国のお墨付きをもらって莫大な収益を約束されるわけなのだから、努力もしなければ、原子力を『カネのなる木』として、食い物にするだろう。そして、市場も制度で決まった基準額よりコストパフォーマンスの良い発電技術を開発しても競争にならないということになれば、努力しようとしない。
努力をした者が損をする、努力した者が報われない制度になってしまう。
ましてや、無駄な原発が乱立する可能性もでてくる。誰が、原子力発電をメイン電源にすると言っただろう?ベースロード電源とメイン電源は別の言葉ではないだろうか。
こんな案は却下だ。
では、原子力発電所をベースロード電源とするためにどうすればいいか?わたしが納得できる案としては、電話や携帯電話の『ユニバーサルサービス制度』のような形で、電気契約ごとに一律数円の負担を課す制度にすればいいのではないかと考える。
太陽光発電や風力等の再生可能エネルギーは、天候に左右されやすく季節や時期に十分な電力が確保できず、停電の可能性がある。原子力発電や火力発電のように、確実に欲しい時に欲しいだけ発電してくれる発電所があることが前提で、初めて安心して使えるインフラになる。
なので、原子力発電所をなくせというのはとうてい無理な現実があるわけなので、『ユニバーサルサービス制度』をもじって『ベースロードサービス制度』とでもなぞらえて、積立ておけばいいのでないかと思う。原子力発電の損失は、そういった積立金の範囲内で赤字補てんするということにすれば、原子力発電を必要以上につくろうとしないブレーキがかかる。積立金以上のリスクは電力会社が負うことになるからだ。そうすれば、原子力発電より安く発電できる事業にも開拓分野が大きくなり、設備投資もしようという価値も生まれ、良い状態になるのではないだろうか。
仮に、原子力発電所が足りなくなってきた場合は、発電量そのものが足りなくなるわけだから、当然 電気料金は値上げの方向に行くわけであり、電気料金が値上げの方向にいけば、足りない原子力発電所を建設する需要をまかなうことができる。
いわば、和食で言うところの、原子力発電は米(ご飯)のようなもので、おかず(再生可能エネルギー)があっても、ご飯(ベースロード電源)がなければ、おいしく食べれないわけなのだけれど。ご飯を買取保証制度で際限なく、おかずがお腹に入らないほど食卓にならべるよりも、わたしの言う『ベースロードサービス制度』をつかって、おかずとご飯が、バランスよく美味しく食べれるようにしたほうがいい。どれくらいの ご飯を 炊かなければいけないかは、この場合でいう主婦である電力会社が、きちんと経営判断する使命があるのではなかろうか?
0コメント