「お客様は神様か?」への私の回答

さて、少し古い議論についてのブロマガだけれど、「お客様は神様か?」について、私なりの提起をしてみたいと思って、ブロマガを書いています。

藤田マクドナルドの時代ようなファストフード店の対応が当たり前でそれが正義だというような風潮から始まって、モンスタークレーマーが増えすぎてきているという話題が広まるようになり、クレーマー扱いされるのを嫌がって消費者がちょっと萎縮する傾向にあるのが現在のところだと思う。

私もバカではないので、コンビニの店員や、食べ放題の焼肉屋さんの店員さんのもらってる時給がいくらくらいか想像がつくし、そんなに高い料金を払ってるわけでもないし、対応してくれている店員さんのもらってるギャラのことも考えたりして、まぁ、お客様は神様だ論には慎重な立場でモスバーガーでハンバーガーを買ったりしている。おそらく、他の人にも同じような考え方の人は少なからずいると思う、例えばトヨタ自動車の販売店の社員の人がいたとする、クレームで怒鳴り散らしたミスタードーナツの店長さんが、もしも自分の店に新車を買いにきたりしたらどうなるかと考えれば、ちょっとくらいドーナツの味がいつもより不味くても穏便に何も無かったことにするだろう。同じようにミスタードーナツの店長さんもトヨタの新車を買うときに無理難題をふっかけたりすることもしないという原理が働くと思う。

さて、では、この原理において、トヨタ自動車の販売員とミスタードーナツの店長さんの間で、どういう理屈で、どの程度の範囲であれば、クレーム的なものを言えるかを考えてみると。一言に言うと『お互いの日常生活が成り立つ合意関係』だというところになると考えるのです。

子供のおやつに買ったドーナツに子供にとってよくないものがあったり、買った新車に事故に繋がりかねないようなものがあったり、そういう生活に重大な危険をもたらすことは当然のことなのは言うまでもないですが。お互いに、休暇の日(つまり客になる側の場合)には、仕事の疲れがとれるサービスを受け取る権利のようなものがあるべきでしょう。そんな休暇すら保障しあえない社会なんて絶望的だし、社会人としてそういうことを保障しあえる世の中にしていく責任があるはずです、空き缶をリサイクルボックスに捨てたり、タバコのポイ捨てをしないのと同じような責任で。甘いものが好きな人が余暇の楽しみであるドーナツを美味しくつくってもらう権利、高額な買い物という楽しみの自動車が気持ちよく買える権利。それを保障しあえる『お互いの日常生活が成り立つ合意関係』を考えれば、お客様は神様ですとまでは言わなくても、お客の側に良い日常を過ごしてもらえるようにすべきなのだと私は答えを書きました。

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