スキー旅行バス事故について

まず、最初に、私は長距離高速バスとか、とにかく旅行にバスは使わないことにしている。理由は、若いころに東京のオフ会に行く時に夜行バスを使ったことがあるのだけれども、行きのバス会社に比べて、帰りのバス会社の質がとても悪く、乗るバスの会社のアタリハズレで、こんなにも酷い目にあうのかという経験と、実際にそのバスを利用するまで質の判断がつかないということで、バス旅行嫌いになってしまったからです。旅費を安上がりさせようとするとロクな目に合わない経験がありますが、しかし、今回の事故にあった乗客の学生さん達の自己責任というわけにはいかないとも思います。私もバス旅行を選択していた時期は、リーズナブルな料金で旅の疲労感も若さで楽しみに変わるという、ワクワクした気持ちでいたのを覚えていますし。すべてのバス会社が質の悪い会社というわけではなく、実際に旅行に行ってバスに乗るまでそのアタリハズレを測る方法がないからです。たとえばプライバシーマークのように業界団体でつくっている安全証のようなものが消費者スキームで知られていて、わざと安全証のない旅行に行ったというわけでもないわけだから。

報道をみると、事故の真相を追及すると同時に、責任が誰にどの程度あるのかという責任論もあるように感じます。健康診断をしていないような会社の責任とか、社会のデフレ基調のせいだとか、構造改革での規制緩和のせいだという話もあったり、行政はどういう対応をしていたのかという話もあったりします。もちろん、それもあるでしょう。しかし、やはり一番の責任は事故を起こした運転手にあるとしか思えません、けれどもなぜか運転手はまったく責任を追及されていないことに疑問を感じます。採用の段階でマイクロバスの運転しかしたことがなく大型バスの運転に自信がないようなことを言っていたという報道がありますが、だったら運転してはいけないはずです、その仕事を任されて運転を預からず「できません、責任を持てません、やりません」と、キッパリ言うべきだと思うのです。まず、そこはハッキリさせるべきです、できない仕事をできます詐欺のようなことはダメだということが解る年代の年齢であったこともあると思います。まず、そこをハッキリさせたうえで、会社から強要されたのではないかとか、できませんと言うと努力しない人と侮蔑される風潮がよくないのではないかとか、アベノミクスで見せかけの仕事の求人は増えたが依然と仕事に困る人が多いか仕事の内容が不釣り合いなほどに過酷すぎるとか、会社で上司から言われた仕事にNOと言えない日本の仕事のスタイルとか、ブラック企業が存続できる社会がおかしいとか、ハッキリさせてキッチリ検証すべきだと思うのです。誰のせいでもないなんてことは無いと思うのです。しかし、ここ数日の報道を見る限りでは、犠牲になった学生のことを考えながらも、その犠牲が時代の犠牲者でかたずけられそうになっていることに、どうも納得いきません。

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