MMTに対しての追加で疑問 #MMT #現代貨幣理論
さて、ずいぶんまえに、MMTに対する批判を記事にしたわけであるが。
ここに、1つ。あらたな疑問も呈したいと思う。
MMTの1丁目1番地に存在するのは、「租税貨幣論」である。
それは「モズラーの名刺」というエピソードで説明されるわけであるが、
無論、一定の説得力はある。
最近、MMOを少しやるようになって、ゆわゆる「相場」についての構造モデルを考察することがあるのだが、基本的に、MMO内でのゲームマネーについては、租税のような仕組みは無い。
通貨発行量についても、ゲームマネーの場合、回復アイテムをNPCから買うとか、ワープ移動装置をNPCを使って利用するとか。つまり、ゲームマネーの市場流通量について、NPCに支払い消費される量よりも、モブなどを倒して発生する量の方が圧倒的に多いので、市場に流通するマネーの量は常に増え続け、物価(相場)については、インフレ傾向になるはずであり。実際、現実世界ではありえないほどのインフレ率で推移するMMOが大半である。
まず、ゲームで使用されるマネーと、現実世界の通貨を同一視していいのかという、前提条件が満たされない話ではあるが、話を続けると。MMTの理屈では、租税があるから通貨が広く受け入れられるとするが、ゲームマネーの場合、納税に使われないゲームマネーは受け入れられる。理由は、それを通貨として使用しましょうという、プレイヤー間の約束事が成立するからである。そういうゲームなんだから、決められた通貨を通貨として使用しましょう、となるわけである。ゲームマネーの、ゴールドなのか、ゼニーなのか、ギルなのかわからないが、それらがプレイヤーに受け入れられず。他のものが通貨の代わりになってしまったというMMOは見たことがない。NPCから買う回復アイテムが租税なのだと言うこともできるかもしれないが、多くのMMOの場合、インフレが爆発的に起こるので、NPCに支払うゲーム内通貨など微々たる数字であり。租税と同一視できない。
これを「租税貨幣論に対する契約貨幣論」と仮に呼ぶとする。
貨幣は、かならずしも貨幣として発行する必要は無い。たとえば、戦争中の兵士が戦場で、ドルでやりとりをするかというと、しない。前線ではない駐屯地では、ドルを駆けてポーカーをすることはあるかもしれないが。戦場にいったことが無いので、実際に見たことはないが、タバコをお金の代わりにして取引することがあるらしい。前線で、いつ死ぬかわからない兵士にとって、戦場から戻った後にしか使えないドルよりも、決死作戦の前日に一服吸えるタバコの方が価値があるからである。国のような機関、つまりはモズラーのような立場の人が、タバコを租税としてとらないにも関わらず、タバコは戦場の通貨として、『その通貨が広く受け入れられる』ことになる。これは、価値のあるタバコを『それを通貨として使用しましょうという、』『約束事が成立するからである』。
無論、仮想現実のMMOであったり、局限化で通常の状態とは違う戦場の前線といった、MMTがモデルとしている現実の日常社会の通貨の話とは、場面がまったくことなるために、比較にすることに無理があるのかもしれないが。「そもそも人は何をお金として認識するのか」ということを考えると、MMTで言われていることは違うのではないかと、疑問を呈するわけなのである。
ここに、1つ。あらたな疑問も呈したいと思う。
MMTの1丁目1番地に存在するのは、「租税貨幣論」である。
それは「モズラーの名刺」というエピソードで説明されるわけであるが、
無論、一定の説得力はある。
最近、MMOを少しやるようになって、ゆわゆる「相場」についての構造モデルを考察することがあるのだが、基本的に、MMO内でのゲームマネーについては、租税のような仕組みは無い。
通貨発行量についても、ゲームマネーの場合、回復アイテムをNPCから買うとか、ワープ移動装置をNPCを使って利用するとか。つまり、ゲームマネーの市場流通量について、NPCに支払い消費される量よりも、モブなどを倒して発生する量の方が圧倒的に多いので、市場に流通するマネーの量は常に増え続け、物価(相場)については、インフレ傾向になるはずであり。実際、現実世界ではありえないほどのインフレ率で推移するMMOが大半である。
まず、ゲームで使用されるマネーと、現実世界の通貨を同一視していいのかという、前提条件が満たされない話ではあるが、話を続けると。MMTの理屈では、租税があるから通貨が広く受け入れられるとするが、ゲームマネーの場合、納税に使われないゲームマネーは受け入れられる。理由は、それを通貨として使用しましょうという、プレイヤー間の約束事が成立するからである。そういうゲームなんだから、決められた通貨を通貨として使用しましょう、となるわけである。ゲームマネーの、ゴールドなのか、ゼニーなのか、ギルなのかわからないが、それらがプレイヤーに受け入れられず。他のものが通貨の代わりになってしまったというMMOは見たことがない。NPCから買う回復アイテムが租税なのだと言うこともできるかもしれないが、多くのMMOの場合、インフレが爆発的に起こるので、NPCに支払うゲーム内通貨など微々たる数字であり。租税と同一視できない。
これを「租税貨幣論に対する契約貨幣論」と仮に呼ぶとする。
貨幣は、かならずしも貨幣として発行する必要は無い。たとえば、戦争中の兵士が戦場で、ドルでやりとりをするかというと、しない。前線ではない駐屯地では、ドルを駆けてポーカーをすることはあるかもしれないが。戦場にいったことが無いので、実際に見たことはないが、タバコをお金の代わりにして取引することがあるらしい。前線で、いつ死ぬかわからない兵士にとって、戦場から戻った後にしか使えないドルよりも、決死作戦の前日に一服吸えるタバコの方が価値があるからである。国のような機関、つまりはモズラーのような立場の人が、タバコを租税としてとらないにも関わらず、タバコは戦場の通貨として、『その通貨が広く受け入れられる』ことになる。これは、価値のあるタバコを『それを通貨として使用しましょうという、』『約束事が成立するからである』。
無論、仮想現実のMMOであったり、局限化で通常の状態とは違う戦場の前線といった、MMTがモデルとしている現実の日常社会の通貨の話とは、場面がまったくことなるために、比較にすることに無理があるのかもしれないが。「そもそも人は何をお金として認識するのか」ということを考えると、MMTで言われていることは違うのではないかと、疑問を呈するわけなのである。
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